パスワードとパスフレーズの選択基準
オンラインアカウントやデバイスのセキュリティを確保するためには、用途に応じて適切な認証情報を選択する必要があります。本ツールでは、ランダムな文字列である「パスワード」と、複数の単語を組み合わせた「パスフレーズ」の2つのタイプを生成できます。
- パスワード(ランダム文字列): 1文字あたりの情報量(エントロピー)が高く、短い文字数で高い強度を得られます。パスワードマネージャーに保存して自動入力させるアカウント用の認証情報に適しています。
- パスフレーズ(単語の組み合わせ): 複数の実在する単語を繋ぎ合わせたもので、人間にとって記憶しやすく、手入力や読み上げが容易です。デバイスのロック解除コード、Wi-Fiのパスワード、パスワードマネージャーのマスターパスワードなど、手動で入力する機会がある用途に適しています。
異なるオンラインサービスやデバイスごとに、それぞれ固有の強力な認証情報を使用することがセキュリティ上重要です。
パスワード生成の仕様とカスタマイズ
タイプとして「パスワード」を選択した場合、長さは4から64文字の間(デフォルトは16文字)で指定できます。生成時には以下の文字タイプをチェックボックスで選択して組み合わせることが可能です。
- 英大文字 (A-Z)
- 英小文字 (a-z)
- 数字 (0-9)
- 記号 (!@#$…)
複数の文字タイプが選択されている場合、指定された長さの範囲内で、選択された各タイプから少なくとも1文字が必ず生成後のパスワードに含まれるように制御されます。残りの位置は、選択されたすべての文字セットを統合した中からランダムにサンプリングして埋められます。
「見間違いやすい文字を除外する (0, O, I, l, 1)」を有効にすると、視覚的に混同しやすい特定の文字を排除してパスワードを生成できます。なお、すべての文字タイプのチェックボックスを外した場合、生成は行われず「少なくとも1つの文字タイプを選択してください。」というエラーメッセージが表示され、結果やエントロピー、強度表示はクリアされます。
パスフレーズ生成の仕様とカスタマイズ
タイプとして「パスフレーズ」を選択した場合、単語数を3から10の間(デフォルトは6)で指定できます。パスフレーズは以下のオプションによってカスタマイズ可能です。
- 区切り文字: 単語間の結合方法を「ハイフン」、「スペース」、「ピリオド」、「なし」から選択できます。
- 単語の頭文字を大文字にする: 各単語の先頭を大文字に変換します。
- 数字を含める: パスフレーズ内に数字を挿入します。
生成処理の開始時、ワードリストの読み込みが行われている間は、ステータス欄に「単語リストを読み込み中…」と表示されます。
エントロピーと強度インジケーター
生成された値のセキュリティ強度は、数値化されたエントロピーと4段階の強度インジケーターによって示されます。
エントロピーの計算方法
エントロピーは、生成された値に含まれる純粋なランダムさの度合いをビット数で表したものです。計算式は生成タイプによって異なります。
- パスワード: 長さ × log₂(出現しうる文字数)
- パスフレーズ: 単語数 × log₂(7,776) (7,776は使用するワードリストの総単語数)
この数値が高いほど、総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)に対する耐性が高くなります。ただし、この計算は攻撃者が生成アルゴリズムや設定を事前に把握していることを前提とした純粋なランダム性の指標であり、辞書攻撃やパターン予測攻撃に対する完全な解読時間を示すものではありません。
強度表示
算出されたエントロピー等に基づき、ステータス欄には以下のいずれかの強度の目安が表示されます。
- 弱い
- 普通
- 強い
- 非常に強い
操作方法とローカル処理の仕組み
本ツールは、オプションの変更、モードの切り替え、または「再生成」をクリックするたびに、新しい値を即座に生成します。生成された値は、表示領域をクリックするか、EnterキーまたはSpaceキーを押すことでコピーできます。また、専用のコピーボタンも用意されています。
生成処理はすべて利用者のブラウザ上でローカルに実行されます。強力なブラウザの乱数生成機能を使用して処理が行われ、生成されたパスワードやパスフレーズがBroBroGoに送信されたり、外部にアップロード・保存されたりすることは一切ありません。
よくある質問
ランダム性はどのように生成されていますか?
すべての文字および単語は、予測不可能なブラウザの暗号強度の高い乱数生成機能を使用して選択されます。各選択には棄却サンプリングが用いられているため、特定の文字や単語が偏って選ばれることはありません。
パスワードとパスフレーズのどちらを使うべきですか?
ランダムなパスワードは1文字あたりのエントロピーが高いため、パスワードマネージャーに保存して自動入力させる場合に最適です。一方、パスフレーズ(複数の実在する単語を繋げたもの)は記憶しやすく、手入力や読み上げが容易なため、デバイスのロック解除コードやWi-Fiパスワード、パスワードマネージャーのマスターパスワードなど、実際に手で入力する機会があるものに適しています。
エントロピーの数値は何を意味していますか?
生成された値に含まれるランダムさの度合いをビット数で表したものです。パスワードの場合は「長さ × 各位置に現れうる文字数のlog2」、パスフレーズの場合は「単語数 × log2(7,776)(ワードリストのサイズ)」で計算されます。この値が高いほど、総当たり攻撃(ブルートフォース)が困難になります。これは攻撃者が生成方法をあらかじめ知っていることを前提とした純粋なランダム性の指標であり、辞書攻撃やパターン予測攻撃に対する完全な解読時間を示すものではありません。