航空機 Mode S コードデコーダーの機能と仕組み
航空機 Mode S コードデコーダーは、6桁の Mode S 16進アドレスを解析し、国際民間航空機関(ICAO)が定めた公式の割当詳細を明らかにするツールです。入力された24ビットのアドレスを変換し、管轄する国や登録当局のブロック、2進数の接頭辞構造、公開されている全アドレス範囲、そしてそのブロック内における入力アドレスの具体的な位置を特定します。
本ツールは、公開されている割当範囲の構造をオフライン形式で解析するデコーダーであり、リアルタイムのフライト追跡、運航者の検索、アクティブな航空機登録簿への問い合わせなどは行いません。
入力フォーマットと検証ルール
ツールに入力する「Mode S 16進アドレス」は、正確に6桁の16進数で構成される24ビットのアドレスである必要があります。
- 許容される文字: 16進数の
0–9およびA–F(大文字・小文字は区別しません)。 - 許容される書式: 入力内では、スペース、ハイフン、および任意の接頭辞
0xを含めることができます。
入力内容が規定を満たさない場合、以下のエラーメッセージが表示されます。
- 16進数以外の文字が含まれている場合:
16進文字の 0–9 と A–F だけを使用してください。 - スペースやハイフン、
0xを除いた16進文字が正確に6桁でない場合:24ビットの Mode S アドレスは16進文字6桁で入力してください。
解析結果の出力項目
デコードが完了すると、画面には以下の情報が表示されます。
- 割当ブロック: ICAOによって該当アドレスブロックに割り当てられた国、登録当局、または特別カテゴリ。判定結果に応じて以下のいずれかが表示されます。
- 一致した国名または当局名
ICAO 一時割当ブロックICAO 特別用途ブロック‹region› 地域の予備ブロック将来の使用のため予約済みこの表に公開割当なし航空機アドレスとして割当不可
- 公開範囲: 割り当てられたブロックの全16進数範囲。
- ブロック内のアドレス数: 一致したブロックに含まれるアドレスの総数。
- ブロック内の位置: 入力されたアドレスが、割り当てられたブロックの中で何番目に位置するかを示す数値。
- 固定割当接頭辞: ブロックに割り当てられている固定の2進数ビット接頭辞。
- 割当可能ビット: 個別の割り当てのために残された、24ビットアドレス内の可変ビット。
アドレス制限とトランスポンダ設定の注意点
世界全体で設計されている Mode S アドレススキームには、正確に 16,777,214 個の割当可能な値が存在します。
この中で、全ビットが0のパターン(000000)および全ビットが1のパターン(FFFFFF)は、航空機アドレスとして割り当てることができません。特に全ゼロ(000000)のアドレスが検出された場合は、トランスポンダの設定ミスを示していると判断されます。
また、デコーダーによるブロックの一致は、ICAOがそのアドレスブロックをどの当局に割り当てたかを示すのみであり、現在の有効な登録を証明するものではありません。トランスポンダの設定ミスやアドレスの重複、航空機の登録移転後にコードが変更されずに放置されているケースがあるためです。
プライバシーと処理
入力されたアドレスの解析処理は、すべて利用者のブラウザ内で直接実行されます。外部サーバーへのデータ送信は行われず、BroBroGo にデータがアップロードされることもありません。
対象となる利用者
- 航空ファンおよびスポッター: 受信した Mode S トランスポンダ信号から、航空機の国籍や登録当局を特定したい個人。
- アビオニクス技術者および整備士: 航空機のトランスポンダに正しい国家割当ブロック内の有効なアドレスが書き込まれているかを確認する専門家、または全ゼロ設定などのエラーを特定する整備員。
- データアナリストおよび研究者: ADS-B や Mode S のデータフィードを扱い、外部データベースに依存せずに生の16進アドレスから構造化された割当ブロックを解析したい研究者。
よくある質問(FAQ)
国または当局との一致は何を意味しますか?
ICAO がそのアドレスブロックを該当する国または登録当局に割り当てたことだけを示します。航空機が現在もそこで登録されている証明にはなりません。トランスポンダの設定ミス、アドレスの重複、登録変更後の未更新があり得ます。
特定の航空機や便を識別できますか?
できません。24ビットアドレスは別途航空機登録簿で検索できますが、このツールは登録簿、運航者、リアルタイム追跡サービスに接続せず、公開された割当範囲だけを説明します。
000000 と FFFFFF を割り当てられないのはなぜですか?
世界全体で割当可能な値は、全ビットが0と全ビットが1の値を除く16,777,214個です。ICAO の指針では、全0のアドレスはトランスポンダの設定ミスを示す場合があるともされています。